天神保育園では、「生きる力」を育むための保育をめざしています。最近では「個を大切に」「一人ひとり」ということが言われるようになってきましたが、集団の中で生活することによって、様々な個性があり、自分とは違う感性を持った人間がいることを知ります。また、人の話を聞き、自分の考えを表明することを繰り返し、人と関係性を持つ力を養います。コミュニケーションすることで視野が広がり、深く考えることができるようになります。そして問題が起こった時に、乗り越えていく「生きる力」が身につきます。これまでの集団（年齢別）は、一斉に何かを教え込もうとするときには効果的な方法でしたが、これから考えなければならない集団は、多様な個性を認める、自分の存在を見つけるための集団です。そのために天神保育園では、新宿せいが保育園長藤森平司氏の提唱する「見守る保育」を実践していきます。 | ||
１．見守る保育１０ケ条を実践します。 | ||
２．３つの発達の段階でクラス編成します。 | ||
組は年齢別に６クラスで編成されています。しかし、園では乳幼児期の６年間を、まず次の３つの生活ステージに大きく分けて把握しています。 | ||
０～１歳児クラス | ||
この発達段階では、十分に行き届いた養護環境が重要な意味をもち、くつろいだ雰囲気のなかで自発性の基礎を培うような保育に重点を置きます。（発達の状態に応じて０歳児クラスと１歳児クラスが連動した保育集団を作ります） | ||
２歳児クラス | ||
この発達段階では、自我の芽生えに伴う自己活動を十分に保障する環境の構成が大切になります。 | ||
３～５歳児クラス | ||
この発達段階では、自発的な自己活動と友だちとの関わりが著しく発達します。そのため、子ども相互の関係づくり、とくに社会性をともなう集団活動の意義が大きくなります。個人の特性も差異が大きくなるため、一人ひとりの発達課題をはじめ、興味・関心（情意面）、習熟度（認知面や技能表現面）などに応じた「選択の機会」を多く用意しています。 | ||
３．ゾーン保育 | ||
主に遊びにおいて、子どもが自発的で意欲的な活動ができるように、一人ひとりの発達課題に対応したゾーンを用意し、興味や関心等によって選択できます。 | ||
４．モンテッソーリ教育 | ||
モンテッソーリ教育は、イタリアで初の女性医学博士となったマリア・モンテッソーリが提唱した教育法です。モンテッソーリメソッドは世界中で支持され、教育界に大きな影響を与えた教育法の一つとされています。天神保育園では、ゾーンの中にモンテッソーリの教具が常設されていて、子どもたちが活動しています。 | ||